12. 冬景色(ふゆげしき)

文部省歌

歌詞

さ霧消ゆる湊江の

舟に白し 朝の霜

ただ水鳥の 声はして

いまだ覚めず 岸の家


烏(からす)鳴きて 木に高く

人は畑に 麦を踏む

げに小春日(こはるび)の のどけしや

かへり咲の 花も見ゆ


嵐吹きて 雲は落ち、

時雨降りて 日は暮れぬ

若し(もし)燈(ともしび)の 漏れ来(こ)ずば

それと分かじ 野辺(のべ)の里

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